TED。
世界最先端の研究者や、特殊な経験を持つ人などのプレゼンが聴ける素晴らしいサービスですよね。
新しいことが学べて、プレゼンの勉強にもなる、その上英語の練習にもなるんだから一石三鳥。
そんな至れり尽くせりなTED、実は難民をテーマにしたものもあるんです。
今回はその中から、ドイツの大学で難民問題について学び、難民キャンプで活動したメンバーのユキとアンドレが、独断と偏見でTOP5を選出してみました!
ちょっとした解説も付けているので、気になったものからどしどしご覧ください。
4位までは日本語字幕のあるものを選びました!
それでは行きましょう~~~
1.崩壊しゆく難民制度を立て直そう | アレクサンダー・ベッツ
「時に自分がヨーロッパ人であるということを恥ずかしく感じることがあります。」
名門オックスフォード大学で難民研究センターの所長を務めるアレクサンダー・ベッツは、ヨーロッパの難民危機への不甲斐ない対応を嘆きます。
65年前に結ばれた国際条約に基づく、現状から乖離した現行の難民制度はもはや機能していないこと。
そして、難民は本当に受入国の負担なのか。
とても興味深く、見入ってしまうこと間違いなしのプレゼンテーションです。
彼は以前にも難民に関するプレゼンをTEDで行っており、その内容もとても興味深いです。
→What if we helped refugees to help themselves? | Alexander Betts (日本語字幕なし)
2.500人の難民を乗せた船が海に沈んだ―2人の生存者の物語| メリッサ・フレミング
目の前で赤ん坊が船のプロペラによってずたずたに切り裂かれ、将来を約束した最愛の人も海に消えていった―――
昨年地中海で起こった最悪の事故。
密航船でヨーロッパを目指した500人もの人々が溺れ死にました。
4日間水中で救助を待つという、過酷を極める状況を生き延びた、奇跡の生存者ドーアの物語。
国連難民高等弁務官事務所の主席報道官を務めるメリッサ・フレミングの、心からの訴えに、耳を傾けて下さい。
メリッサによるIdeas Tedの記事、『8 practical ways to help refugees』もおススメです。
3.海岸に打ち上げられた、名もなき二つの遺体―彼らの物語|アンダース・フィエルベルグ
2015年1月、ノルウェーの海岸に打ち上げられたウェットスーツ。
身元不明の遺体にまとわれたこの不思議な漂流物は、オランダにも流れ着いていました。
インターポールですら特定できなかった身元を、アンダースは友人のトムと共に調べ始めました。
辿り着いた答えと、その二人の物語。
あなたにとって「より良い生活」とは何でしょうか。
人権を生み出し、理想として掲げるヨーロッパ。
そこで難民として生きることは、私たちが想像するよりも、遥かに困難なことなのかもしれません。
こちらが、彼らが調査の結果を記した記事です。全容を知りたいと言う方は併せてお読みください ⇒ The Wetsuitman
4.ただ生き残るだけではなく、難民が豊かに生きる手助けを| メリッサ・フレミング
こちらもメリッサによるもの。
彼女は、難民キャンプはただ単に生きる場所であるだけでなく、希望の持てる場所であるべきだと訴えます。
難民が国外で過ごす平均年数は17年にも及びます。そんな中、教育を受けられる子供たちはほんの一部。
将来の夢を尋ねられた難民の少女は、うつろな表情で答えました。
「I have no future.(私に未来はないの)」
難民に投資をしないということは、多大な損失である。
彼女の力強いメッセージを、ぜひ聴いてみて下さい。
このトークに登場するハニーのドキュメンタリーはこちら(英語)
5.自ら選んで難民になる人はいない|カリーナ・ホアン
あなたは『ボートピープル』という言葉を知っているでしょうか。
かつて、東南アジアで大量発生した100万人を越えるインドシナ難民。日本も1万人を越える人々を受け入れました。
その大部分がアメリカに逃れ、カリーナもそのうちの一人でした。
難民になるということは、どういうことなのか。その過去を人はどう乗り越えていくのか。
今も世界中で多くの人々が避難を強制されています。
彼ら、彼女らの未来を考えるうえでも、受入をする社会のあるべき姿を考えるうえでも、とても大切なことを教えてくれます。
番外編.難民危機をハックする。 | アンネ・リシェルト
最後に番外編です!
ドイツにやってきた難民たち。
彼らはドイツの救世主になるかも!?!?
ベルリンで行われたこのTEDからも分かるように、ドイツには難民と向き合い、状況を良くしていこうという気概に溢れた人たちが多くいます。
メディアではあまり知ることのできない、ドイツの難民受け入れの一面を覗いてみて下さい。
悲しいトークが多い中で、皆さんを元気にしてくれるビデオです!
Hack the refugee crisis!!(最近ユキがよく考えているテーマでもあります。笑)
まとめ
以上、難民関連TEDベスト5、如何でしたか?
それぞれのTalkから、新しいことを学べただけではなく、力強いメッセージが伝わってきたのではないでしょうか。
難民問題はとても複雑で難しく見えるかもしれません。
実際、決して簡単な課題ではないでしょう。
でも、誰もが安全に、人としての尊厳を失わずに生きていける、そんな人類普遍の理想を追求したい、という思いは、とてもシンプルだと思います。
政治や法整備、文化の軋轢など、考慮しなければならないことはたくさんあります。それでも、理想に立ち返り、一つ一つ壁を乗り越えて、前に進むことを忘れないでいたいですね。
今後もTED以外にも、いくつかビデオを紹介していきたいなと思っていますので、お楽しみに!
過去のオススメ動画はこちら!
もし東京がシリアだったら。
もし東京がシリアだったら。2
最後まで読んでくれてありがとうございました!
最近は少し更新のペースが落ち気味ですが、定期的にアクセスしてくれる読者の皆さんが増えているので、もう少し頑張っていきたいなと思います。
少しでも、皆さんに難民問題について新しい視点や情報を提供できればということで、いろいろとネタを考えております。
それでは、また次回~
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