ギャラリー:Ritsona難民キャンプの今

みなさん、こんにちは!前回に続き、ギリシャの難民キャンプの写真ギャラリーをお届けします。

最近一段と冷え込んでいますが、年を明けてからヨーロッパでは、寒波で東欧の粗末な難民キャンプに住む難民達が苦境に立たされ、死者まで出ているというニュースが出ていますね。

前回ご紹介したイノフィタ難民キャンプでは、私の友人を含め一部の難民男性はテント暮らしをしていますが、友人は「雪の音で眠れない」「一晩中雪おろしをしないとテントが潰れる」と嘆いており、とても心配です。。

とは言え、「難民キャンプ」と言っても、政府公認/非公認・シリア難民中心・家族連れ専用・一時滞在用のキャンプなどいろいろと種類があり、インフラレベルやコミュニティーの雰囲気、オペレーションに関わるNGO職員やボランティアの質、セキュリティポリシーなどもキャンプにより異なります。

今回は、筆者がイノフィタに行く前々日に訪問した、アテネ北部Chalkida(カラキダ)にあるRitsona難民キャンプの様子をお伝えしたいと思いますが、このキャンプは2016年5月にボランティアとして参加していたキャンプであり、以前も当ブログでご紹介させていただきました。

当時はみな、電気もない薄いテント生活を送っていたのでいろいろと大変そうだったのですが、現在は住環境が大幅に改善されていることがわかり、良い意味で驚きました。

メディアでは報道されないギリシャの難民達の今の様子をお伝えしますので、最後まで読んで頂けると幸いです!

難民キャンプの様子

※キャンプの説明は写真の後にありますので、ぜひ最後までスクロールしてご覧ください。

大幅に改善された生活環境

2016年3月に開設されたRitsonaキャンプでは、長い間約800~1000人ほどの家族連れのシリア難民がテントで暮らしていましたが、2016年10月頃、アラブ首長国連邦からISOBOXと呼ばれるコンテナ型の仮設住宅が全世帯分(約200世帯分)寄付されたため、12月の訪問時には住民の生活環境は大幅に改善されていました。

このコンテナ型仮設住宅内には水洗トイレ、シャワー、ベッド、流しのある台所、電気、エアコン、冷蔵庫と生活必需品が全て揃っており、とても快適です。

住居用としてだけでなく、図書館やモスク、教室といった各種設備がISOBOXのコンテナをベースに作られていましたし、他にも公衆トイレが水洗になっていたり、小さな売店や散髪屋までできていて、キャンプが一つの街のようになっていました。

15歳以下の子供たちはギリシャの学校に通っており、キャンプ内ではスウェーデンのNGO、I AM YOUが、ボランティアが運営する幼稚園や英会話教室を作るなど、どんどん教育方面も充実してきています。

I AM YOUはほかにも、映画の上映会やアーティストを招いてのコンサート、サッカー大会も開催したりと、キャンプ住民のエンターテイメントも担っており、ボランティア達は楽しそうに働いていました。

今回、警備が厳しくなっていることを恐れていたのですが、相変わらず警備は手薄く、個人ボランティアなど一般人も出入り自由でした。

個人ボランティアとして支援に訪れたカナダ人の老夫婦が中古の自転車を寄付していったり、アメリカ人の中年の女性が住民に定期的に野菜を寄付したり、使われていない小屋に陣取り、毎晩難民の若者と一緒にキャンプ住民のための夕食を作っていたりと、みんなある意味やりたい放題、でも善意の心で大きく貢献しています。

 

難民たちのこれから

私が5月に知り合ったシリア難民の男性は、17歳(!)の妹が妊娠・出産をしたことで、NGOの支援でカラキダの市街のアパートに一時的に移り住み、街中で生活していました。

この男性、実は以前Ritsonaをギャラリーで紹介した際、「ヨーロッパで孤独のままじわじわ死ぬより、シリアに帰って親や友人と一瞬で死にたい」と語っていた彼なのですが、今ではオンラインでプログラミングを学び、大学に行くことを目指していると前向きに話してくれました。

妹さんの方は、17歳という年齢での出産はシリアでは驚くほどではないそうです。

ただ、彼女はまだ結婚しておらず、赤ちゃんの父親は同じキャンプに住んでいたものの、出産前に蒸発してしまった上、生まれてきた子供は無国籍なので、将来については不安そうでした。

住環境が整ってきたといっても、難民たちに不安がないわけではなく、むしろ先に進めない焦りや不安でいっぱいです。

ここにいる難民たちは、より良い難民申請先としてのドイツやスウェーデン、イギリスなどの先進国を目指して2016年3月にギリシャにたどり着いたものの、国境封鎖によりギリシャのド田舎で足止めをくらい、先の見えない長く退屈なテント生活を送っています。

あくまで印象ですが、向上心が強く、努力家で勤勉な人や、責任感が強い人ほど理想と現実のギャップに悩み、強いレベルのストレスを抱えているようでした。

Aさん
あの時、イラクの難民キャンプに残っていれば、家族にこんな田舎で待ちぼうけをさせずにすんだと考えると、私の判断は間違っていたのではないか・・・
Bさん
先に難民になった友人はドイツで難民申請が通り、ドイツ語の勉強も始めて人生の再スタートを切っているのに自分は難民申請すらできない

もっとも、雪の降り積もるテントで凍死する難民(下のYouTube映像参照)がいることを考えると、「ぜいたくな悩み」なのかもしれませんが・・・。

 

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