みなさんは、日本で、日本にいる難民を支援をしている団体があることをご存知でしょうか?
認定NPO法人難民支援協会(通称:JAR)は、“日本に逃れてきた難民が、自立した生活を安心して送れるよう支援する団体です。“ (JARのHPより)。
JARが行っている主な支援は、難民認定のための法的支援、医・食・住を確保する生活支援、そして、自立に向けての定住支援の3つに分けられます。
JARのHPを見ていて衝撃だったのが、日本にも毎年1000人以上の難民が、主にアジアやアフリカの国から、逃れてきているという点です。2015年は過去最大の7586件の難民申請がありました。
それなのに、日本で彼らの内、難民として認められたのは2015年でわずか27人。「人道配慮による在留許可」という、日本の生活に必要な日本語コースへの参加はできず、家族の呼び寄せも例外を除いて認められず、旅行証明書も付与されないのに健康保険と就労許可を与えるという、「労働力としか見ていない」措置の元に置かれている人々が106名。
以下の写真は、JARのHPから転載した、難民認定者と人道配慮による在留許可者の権利の違いです。

「難民認定者」と「人道配慮に在留許可者」の待遇の違い
その他にも、日本に逃れてきた難民たちの厳しい生活を取材した記事や、世界の難民を巡る情勢、日本の制度の問題点などをとても分かりやすくまとめ、説明してあり、一見の価値は絶対にあります。
イドメニのキャンプで、メンバーが難民の人々に対し、ドイツやスウェーデンではなく、日本に来るのはどうか、という質問を難民にしてみました。正直考えてもみなかったという反応がほとんどでしたが、もし安全で合法的な道があるなら、ぜひ日本で暮らしたいという答えが、ほとんど全ての人から聞くことができました。その理由のほとんどは、日本は技術的に発展した国であり、平和で安全な国だからというものです。
日本における難民支援の旗振り役でもあるJAR、彼らの活動を知り、日本にいる私たちで、日本に逃れてきた難民に対し、「和の手」を広げる活動を手伝ってみませんか?
認定NPO法人難民支援協会HP: https://www.refugee.or.jp/