難民問題でいまだ一つにまとまらないEUの姿- 難民ニュースまとめ vol.30 (2/27-3/4)

こんばんはー!

たまにはしっかり日曜日に出します。難民ニュースまとめのコーナーです!

今週は、大学も卒業間近、メンバーのアンドレが担当します。

 

難民ニュースまとめ

2/27 (月)

2/28 (火)

3/1 (水)

3/2 (木)

3/3 (金)

3/4 (土)

 

今週のピックアップ!

このコーナーも気づけば30回目となりました。。。

これもひとえにいつも読んでくださる読者のみなさんのおかげです。。。泣

では感傷に浸るのはこの辺にして、今週は土曜日に紹介したガーディアン紙の記事をピックアップしたいと思います!

 

達成率は8%!?守られていない難民再配置決議

2015年9月、ギリシャからバルカン諸国を越えて西ヨーロッパや北欧諸国へ難民の流入が顕著になり始めていた頃、この難民問題をEU全体で解決することを目指し、EU委員会で「難民の再配置決議」が賛成多数で可決されました。

その内容は簡単に言えば2017年9月までに計16万人のギリシャ、イタリアにいる難民をEU加盟国全体で再配置を行う、というものでした。

EU難民再配置決議の結果、各国の受入数。

しかしこの決議に際してポーランド、スロバキア、ハンガリーといった中欧諸国が反発、EU憲法裁判所に提訴したり、ハンガリーではこの決議の是非を問う国民投票までが行われました。

詳しくはこちらの記事を参照ください → ハンガリーの「難民国民投票」を徹底解説!!

そして先日、この決議の衝撃的な途中経過が発表されたのです。

なんと今年9月で期限が切れてしまう中、今日まで決められた内の全体の8%、13,546人(ギリシャから9,610人、イタリアから3,936人)しか再配置されていないというのです。

今まで規定数を受け入れたのはフィンランドと地中海に浮かぶ小国マルタの2国のみ。相変わらず中欧、東欧諸国は乗り気ではなく、EUを脱退するイギリスはこの決議からの脱退も考えられます。

EUの移民・内政局のアヴラムポロウス局長は、
「はっきり述べるが、EU加盟諸国に決議を履行しない言い訳は存在しない。9月までに全ての難民を再配置することは可能だ。解決に向けた政治的意志があるかどうかに左右されている。…もし決議に従わない場合は違反手続きを始めるオプションもある」
と述べ、制裁の可能性まで示唆しました。

今年はEU加盟国の中でオランダ(3月)、フランス(4月)、ドイツ(9月)でそれぞれ総選挙が行われ、「反EU」を掲げる極右ポピュリズム政党の躍進の可能性がおおいに考えられています。

EUの機能不全をこれ以上露呈させないためにも、この「難民問題」でEUの連帯の強さをEU市民と世界に示して欲しいです。

今日は以上です!


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