難民たちを助ける「国境なき医師団」の活躍 -難民ニュースまとめ vol.2 (6/13-6/18)

こんにちは!ドイツは現在、サッカーのヨーロッパ選手権真っ最中で、ここベルリンも一昨日はドイツ対ポーランドの試合で街中が賑やかでした。(結果は0:0でしたが…)。現在もアイスランド対ハンガリーの試合をルームメイトたちと見ながら、この記事を執筆しています。(ただ今前半終了時1:0でアイスランドがリード!)

僕はドイツの試合の日は友だちと別のコンサートを見に行っていたのですが、帰りに電車を待っていたら、電光掲示板でこんなのに気づきました↓↓

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電光掲示板に白のテロップで表示される試合結果。 @ベルリン アレクサンダー広場駅

なんと試合の結果を、電光掲示板の白いテロップに表示してくれるんです!さすがサッカー大国。仕事で試合を観られなかった人にも結果だけは報告してくれるんですね。

それでは前置きはこの辺にして、今週も日曜日ということで、「先週の難民ニュースまとめ」のコーナーがやってきました!

 

難民ニュースまとめ

先週はどんな難民関連のニュースがあったのでしょうか??

6/13 (月)

6/14 (火)

6/15 (水)

6/16 (木)

6/17 (金)

6/18 (土)

 

 

難民ニュース、ピックアップ記事

今回のピックアップ記事は、一昨日に明らかとなった、「国境なき医師団」が、EUの難民政策への抗議として、EU諸国からの基金を拒否すると発表した記事です。

「国境なき医師団」(以下、MSF)は、「中立・独立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体」で、1971年に設立され、1992年には日本にも拡大しました。

紛争地域でも病院を運営し、中立の立場で敵味方を問わず治療。昨年西アフリカでエボラ熱の感染が拡大した時も、いち早く現地へ進出し治療にあたりました。

MSFは、この「難民危機」に際しても、UNHCRが手を出さない非公式のキャンプでも積極的に運営を主導し、「和の手を世界に」のメンバーが活動していたレスボス島、アテネ、イドメニでも、医療面以外でも、住居用大テントの建設や物資の大量支給など、欠かせない存在となっていました。

そのMSFが一昨日、”…their damaging migration deterrence policies and intensifying attempts to push people and their suffering away from European shores.“(ヨーロッパ諸国が、(難民たちに)不利な移民阻止政策や、ヨーロッパから難民たちと彼らの苦しみをさらに遠ざけようとする試みを強めている)という理由で、EU加盟国からの基金の受け取りを拒否する、という声明文を発表しました。

MSFはさらに、3/18に合意に至り、EUが「成功」と主張している「EU・トルコ合意」により、何百人もの未成年を含む8000人もの難民たちがギリシャの島々で、すでに満杯のキャンプで、場合によっては何か月も生活をすることを余儀なくされている。と批判。

予定されていた6000万ユーロ(約70億円)の基金の受け取りを拒否する、とした。

先日もMSFは、5月下旬にイスタンブールで開かれた「世界人権サミット」に際し、「国際社会が、シリアやイエメン、南スーダンやアフガニスタンで起きている人道危機について、真剣に解決策を考えていない」とし、参加を辞退しました。このようにMSFは実務面、さらには政治面でも「本当の意味での人道支援」を目指し、国際社会に圧力をかけている国際NGOです。

ここ18ヵ月、地中海エリアだけで、MSFは約20万人もの難民を助けました。彼らの活躍はもっと知られるべきです。そして、それでもさらに人道のために権力機関への圧力を強める彼らの姿勢にも脱帽しました。

以上、「先週の難民ニュースまとめ」でした!

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