こんばんは!メンバーのアンドレです。
今回は諸事情により掲載が一日遅れてしまいました。申し訳ありません。
最近はこの「和の手を世界に」のWebサイトも、一日に100件以上のアクセスをいただけるようになり、「難民問題」が日本でも注目を集めてきたことを実感しています。
これからもみなさんに分かりやすく、「難民問題」を伝えていけたらなと思っています!
難民ニュースまとめ
10/18 (月)
#カレー 難民キャンプの未成年 #難民 の内、最初の14人が英国に到着。アフガニスタン出身で、現在は英国でシェフをしているガズィさんは、甥のハリスさん(16)に7年ぶりに再会。彼は故郷に家族はなく、一緒に旅した兄もイランで殺された。https://t.co/RPuSfEkxcx
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 18, 2016
10/19 (火)
#ドイツ で「難民」の地位より一つ低い「人道配慮による保護」(滞在許可1年、家族の呼び寄せ不可)の認定を受け、その結果に異議申し立てをした人の内、90%がその後 #難民 の地位を獲得している。ドイツはいまだに高い難民認定率にある。https://t.co/v7Gj1czB5B
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 18, 2016
10/20 (水)
#モスル からの女性や子供の避難民5000人が、すでに国境を越えた #シリア にあるアル・ホルキャンプへ到着。1000人が国境で入国の機会を待っている。モスルの戦闘では、最大100万人を超える #難民 が発生する事が懸念されている。https://t.co/3iYPbBNVuv
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 19, 2016
10/21 (木)
#モスル 近郊の町、エルビル。郊外にある #難民 キャンプには3万人が暮らしており、すでに満員。#UNICEF の職員は、「モスルの戦闘で発生する避難民が、いつ、どこに、どれだけ来るか全く予測できない」と述べ、危機感を露わにした。https://t.co/hTpaNF4Ed4
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 21, 2016
10/22 (金)
地中海で活動する #ドイツ の慈善救助団体、#SeaWatch は、昨日リビア沖で150人の #難民 が乗ったボートを救助中、リビアの国境警備隊と見られる数人が警棒で攻撃、そのため起きた混乱で20人が死亡した可能性があると発表。https://t.co/0dr5flAoHu
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 22, 2016
10/23 (土)
#UNHCR は、#モスル 周辺で12万人分、11のキャンプが準備されていると発表。ただ資金が整えば60万人分の支援も可能で、各国に援助を求める。モスルからは既に3900人が避難をしたが、100万人以上の #難民 発生が懸念される。https://t.co/9P61gaTqh7
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) October 22, 2016
難民ニュース、ピックアップ記事
先週の難民ニュースまとめで紹介した、カレー難民キャンプにおける撤去作業が今日から開始されました。
まだ大きな混乱はないようですが、衝突がないことを祈るばかりです。
今年最悪の人道危機か。モスルの戦闘で家を追われるイラクの人々
今週は、水、木、土曜日にツイートした、「イスラム過激派組織「イスラム国」が占領する、イラク第二の都市、モスルにイラク軍とクルド人自治区の治安部隊、「ペシュメルガ」が奪還のために侵攻を開始し、100万人が難民化する恐れがある」というニュース。
さらには、それにより「UNHCRがキャンプの整備を急いでいる」というニュースを解説していきたいと思います!
なぜモスルが注目を集めるのか?
モスルは、イラク北部、クルド人自治区の首都、エルビルから西に80kmほどいった所にある人口約200万人を誇る、首都のバグダッドに次ぐイラク第二の都市です。近郊には油田もあり、西にシリア、北にトルコが近く、イラクとこれらの国を繋ぐパイプラインとしてとても重要な役割を果たしていました。

モスルの位置。©Google
この街が初めて注目されたのは2014年6月。イスラム過激派組織「イスラム国」が突如現れ、このモスルに攻め込んできた時でした。
スンニ派が多数派を占めるモスルは(イラク全体では、シーア派が7割、スンニ派が3割)、イラク軍のスンニ派部隊、約30,000人が都市の防衛のため駐屯していました。
そこに攻めてきた「イスラム国」の兵士1,500人に対して(数字は間違えてません!)、アメリカから支給されていた近代装備のイラク軍30,000人は、恐れをなしてモスルから逃走をしました。
この成果を足掛かりに、さらにモスルに武器庫にあった最新鋭の武器を使い、「イスラム国」はイラクとシリアにまたがる一大勢力圏を築きました。
それから2年、モスルは「イスラム国」の支配下に置かれ、「イスラム法」の名における統治で、人々を拷問し、公開処刑し、キリスト教徒やヤジディ教徒の女性を奴隷として売買する恐怖政治を展開していました。
「イスラム国」支配下のモスルついては、こちらの記事も参考にしてください → 「ISの性奴隷であった女性、国連親善大使に任命される」
モスル奪還作戦の開始と、最大100万人が難民化の恐れ!
そして6日前、アメリカ軍特殊部隊に訓練されたイラク軍、クルド自治政府の治安部隊、「ペシュメルガ」、それに他の部族やキリスト教徒部隊を含めた合計約100,000人がモスル奪還に向け戦闘を開始しました。
今日まで南からイラク軍、東からクルド人部隊が攻勢に出ており、周辺にある40以上の集落を奪還しました。
しかしそれと同時に、現在約150万人が住むと推測されているモスルの人々の多くが、イラク国内における避難民か、シリアで難民化する恐れが出ています。
すでに隣国シリアにある、アル・ホルキャンプでは先週までに5,000人のモスル住民が到着。まだ国境には1,000人ほどが入国の機会を伺っていました。
クルド人自治区の首都エルビルでもすでに30,000人の国内避難民が暮らし、すでに満員状態であると、UNICEFの職員は述べています。
UNHCRは、UAEやヨルダンからテントを緊急輸送をし、11のキャンプを建設中で、12万人分の収容能力があると述べています。
しかし、国際諸国の協力があり、資金が足りれば、最大7,000家族、60万人分のキャンプを建設可能である、と述べています。
しかし、たとえ60万人分のキャンプの建設が可能となっても、モスル住民のやっと半分を収容できるスペースしかありません。
モスルの人々は、残っても「イスラム国」により「人間の盾」として利用され、避難してもテントすらない可能性がある。
まさに絶体絶命の窮地にあります。
これが「今年最悪の人道危機」になる可能性がある、と言われる所以です。
モスルの人々の一日でも早い日常の回復を願ってやみません。
今日は以上です!
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