オーストラリア、難民受け入れの表と裏- 難民ニュースまとめ vol.17 (9/26-10/1)

また今週もやって来ました、「難民ニュースまとめ」のコーナーです!

先週はユキに代打を頼みましたが、今週からはまた、メンバーのアンドレが担当します。

大学が再び始まり1週間。卒論に追われながらも、このコーナーは絶対に絶やさない決意で書いていきます!

 

難民ニュースまとめ

9/26 (月)

9/27 (火)

9/28 (水)

9/29 (木)

9/30 (金)

10/1 (土)

 

難民ニュース、ピックアップ記事

今週は今まで取り上げたことのない、あのカンガルーとコアラの国、オーストラリアが「パプア・ニューギニアに持つ、自国の難民収容施設の閉鎖を決定した」という記事をピックアップしながらオーストラリアの難民事情について簡単に紹介したいと思います!

 

パプア・ニューギニアにあるオーストラリアの難民施設?

上のタイトルを見て。「えっ?」っと思った方、いるのではないでしょうか。

そうなんです。オーストラリアはパプアニューギニアやナウルといった南太平洋の国やカンボジアに自国(オーストラリア)へ船でたどり着いた難民たちを収用する施設があるんです。

この施設にいれられた、主にインドネシアから渡って来たスリランカミャンマー難民は、オーストラリアへ亡命を求めたのに、オーストラリアへの移住は絶対に認められず、これら収用施設がある国々へ再配置される可能性が高い、と見られています。

この強引な政策は、現在の自由党-国民党による保守連合政権により2013年から始まり、オーストラリア海軍が沿岸をパトロールし、インドネシアからの難民船はそのままインドネシアに送り還されるか、これら他国にある収容施設に送られるようになりました。

これらの国々の位置関係。© 2016 BBC.

これらの国々の位置関係。© 2016 BBC.

しかし昨年より、このアルジャジーラの記事に書かれているように、施設内の劣悪な環境、さらにナウルの収容所内で性的暴行を含む暴力行為が多発していることが報告されるなど、「これは刑務所である」と、人権団体や国連から非難を受けていました。

そして今回、この中でパプアニューギニア、マヌス島にあるこの収容所の一つが閉鎖されることが決められました。

しかし、この収容所で暮らす551人の行き先はいまだ決まっていません。
(この内541人はすでにオーストラリア政府により難民としての条件を満たしている、と認められています)

パプア・ニューギニアの違う地域に配置される、や、オーストラリアのクリスマス島に移される、とも言われていますが確かな事は分かっていません。

ただ、ここまで書いておきながら、オーストラリアは決して「反難民の国」、とも言えないんです。

BBCによれば、2015年-2016年でオーストラリアは13,750人の国連人道プログラムで受け入れた難民に加え、12,000人のシリア・イラク難民を受け入れています。

このオーストラリアのダブルスタンダートとも言える状況、みなさんはどう考えますか?

今日は以上です!


「和の手を世界に」では、Twitterアカウントにて、毎日難民関連のニュースをシェアしています。

さらにInstagramアカウントでは、メンバーが難民キャンプにて撮影した写真を投稿していますので、両方ともぜひフォローをお願いします!

Facebook ページへの「いいね!」での応援、ページのシェアもよろしくお願いします!

Twitter: http://twitter.com/#!/wanotewosekaini
Instagram: https://www.instagram.com/japan4refugees/
Facebook: https://www.facebook.com/wanotewosekaini/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です