みなさんこんにちは!日曜日、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
メンバーのアンドレです。
最近時間の流れが速く、気がついたらいつもこのコーナーを書いている気がします。
今日からニューヨークで「難民と移民に関するサミット」が開催されます。詳しくはこちらの国連広報センターの記事を読んでみてください。
私たち「和の手を世界に」でも、この会議での内容、採択される見込みである「ニューヨーク宣言」を会議が終わったタイミングで紹介しようと思っています!
難民ニュースまとめ
9/12 (月)
#リオパラリンピック に出場している難民選手、シリア出身のフセイン選手。彼は昨日、競泳100m自由形にS9カテゴリーで出場した。競技後のインタビューで、「夢が叶った。パラリンピックに参加でき最高の気分だ」と述べる。#難民https://t.co/vq0yYBufDf
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 12, 2016
9/13 (火)
#ドイツ #バイエルン 州の山奥にある、伝統を重んじる小さな村。そこにあるホテル、Cafe Waldluftでは35人の #難民 を受入れており、オーナーは"ママ"と呼ばれ親しまれている。そこの日常を映したドキュメンタリー番組。https://t.co/CgExH5E4W5
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 14, 2016
9/14 (水)
#ドイツ のメルケル首相、大企業CEO達との会席で、難民の積極雇用を求める。現在一番雇用しているのは、ドイツ郵便の100人以上。首相は、#難民 が雇用され社会への統合が進めば皆が利益を得られる、と述べる。https://t.co/LnedUjtxSW
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 15, 2016
9/15 (木)
今年、すでに1万人の #難民 を受け入れている #アメリカ。ケリー国務長官は今日、アメリカが2017年に11万人の難民を受け入れると発表。https://t.co/srIopzOUnc
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 15, 2016
9/16 (金)
#シリア とヨルダンの国境にある砂漠の無人地帯に、推計7万5千人の内戦から逃れた #難民 が、人道支援のない中生活をしている。ヨルダンは昨年、100万人の #シリア難民 を受け入れたが、治安への懸念から現在難民の入国を制限している。https://t.co/tEQLdbRQLU
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 16, 2016
9/17 (土)
イラクの少数民族、ヤジディ教徒であるナディア・ムラドさんが、人身売買被害者の尊厳を訴える国連親善大使に任命された。現在は #難民 として #ドイツ で暮らす彼女は、ISに誘拐され、性奴隷として6人の男に転売された凄惨な過去を持つ。https://t.co/wVtAn2mYoK
— 和の手を世界に – JFR (@wanotewosekaini) September 17, 2016
難民ニュース、ピックアップ記事
実際、今週はどの記事もピックアップして詳細を書いていきたいものばかりなのですが、その中でも、昨日ツイートしたナディア・ムラドさんの記事が個人的に一番印象的だったので、今日はそちらをピックアップしたいと思います!
ISの性奴隷であった女性、ナディア・ムラドさん
ナディア・ムラドさん23歳。
クルド人の一派、ヤジディ教徒である彼女は、イラク北部シンジャル地方の農村で生まれ育ちました。

シンジャル地方の位置
しかし、2014年にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が彼女の村を襲撃、彼女の6人の兄弟はみんな虐殺されます。
当時21歳であった彼女は、村に住む他の150人の女性とともに、「イスラム国」が支配するイラク第二の都市、モスルへと連行され、そこで兵士たちに性奴隷の贈り物として引き渡されました。
そこで性奴隷として、何人もの男たちの手を渡ります。
しかし3ヵ月が経った頃、兵士の一人が施錠を忘れたことに気づき逃亡。近所の人に助けてもらい、ついに脱出を果たします。
その後は難民としてドイツに渡り、現在は南部の都市、シュトゥットガルトに住んでいます。
彼女が有名になったのは2015年12月、国連で初めて開かれた、人身売買への対応を考える安全保障会議で彼女がスピーチをした事でした。

国連の会議でスピーチをするナディアさん。URL: https://goo.gl/cLc7VX
“The Islamic State (sic) didn’t come to kill the women and girls, but to use us as spoils of war, as objects to be sold with little or to be gifted for free.” (「イスラム国」は女性や子どもを殺しに来たのではなく、私たちを戦争の戦利品として、物として安い値段で売り渡す、またはプレゼントとしてタダで渡すために来たのです。)
このスピーチの中で、彼女は自分が体験した怖ろしい経験、現在も苦しんでいる多くのヤジディ教徒の仲間や他の難民たちの窮状を訴えています。
彼女のスピーチを聞いた多くの出席者もこの時は涙を堪えることができず、目を押さえていたそうです。
その時のスピーチがこちら↓
国連親善大使に任命される
そんな彼女が昨日、国連の虐殺と人身売買を訴えるための国連親善大使に選ばれました。
国連は声明で、
「彼女は親善大使として、数えきれない人身売買の被害者に対する権利擁護の取り組みや、彼らの窮状を広めるための活動をしてもらいます。残虐行為からの生還者の任命は初めてであり、これは栄誉とともに授けられるものです」
と発表しています。
私たちの想像の及ばないような恐ろしいことを経験し、まだ心の傷が癒えない中でその体験を訴え、さらにいまだ苦しんでいる仲間たちへの支援の手を差し伸べることを訴えるナディアさん。
彼女の計り知れない勇気と強さを感じました。
さらに彼女は、今年のサハロフ賞、さらにノーベル平和賞の候補にもなっています。
これからの彼女の活躍、そしていまだ「イスラム国」の下で苦しんでいる人々が一日でも早く解放されることを願ってやみません。
今日は以上です!よい3連休をお過ごしください!
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