現在の混乱に繋がっている原因(!?)ダブリン規約ってそもそも何?- 難民ニュースまとめ vol.14 (9/5-9/10)

一昨日やっとドイツの大学のレポートを提出し終えました。メンバーのアンドレです。

現在、卒論というラスボスに向けて徐々に意識を高めていっています。

さらに最近、「和の手を世界に」に新メンバーが加わりました!

彼女のことも近々紹介したいと思います!

 

難民ニュースまとめ

ではでは、先週のニュースを振り返っていきましょう!

(1日投稿を忘れていたので、投稿した日付が一部一致していないのはご愛嬌……..)

9/5 (月)

9/6 (火)

9/7 (水)

9/8 (木)

9/9 (金)

9/10 (土)

 

難民ニュース、ピックアップ記事

今日は木曜日に投稿した、「ギリシャがダブリン規約を根拠とした、EU加盟国から送還された難民の受け入れを拒否する意向を示した」という、アルジャジーラの記事をピックアップしたいと思います。

 

そもそもダブリン規約って何?

このコーナーは難民ニュースまとめですが、今日はそもそもシリーズとのコラボといきたいと思います!

この記事のタイトルを読んだ際に、むむむ??? と思った方、いるんじゃないでしょうか。

ギリシャ(もちろんEU加盟国)が、「EU加盟国から送還された難民」の受け入れを拒否した、んです。

逆に、何でギリシャがEU国内から送られてくる難民(もちろんこれらはシリアイラクアフガニスタンからの難民です)を受け入れないといけないんでしょうか?

今日はその理由となっている(なってしまっている?)、いわゆるダブリン規約の解説したいと思います!

 

ダブリン規約、その目的と問題点

ダブリン規約とは、正式名称「EU規約第343」と言われ、2003年にアイルランドの首都、ダブリンで取り決められました。

現在は2回の改定を経て、通称”DublinⅢ”とも言われています。(ちょっとカッコイイ)

(参考1)2006年に一回改訂されて”DublinⅡ”となったんですが、この時は単にこのルールをまだ批准していなかったデンマークが批准して、EU加盟国でないスイスノルウェーアイスランドも批准し、主に参加国が増えただけです。
(参考2) 現在の”DublinⅢ”、以前に比べ難民申請に関する条件を厳しくしました。例えば、1. 難民申請を遅く出した場合、強制送還の対象となる可能性がある。 さらに 2.  身元を証明できない場合、 3. 他のEU国ですでに難民申請のプロセスが行われている場合。なども強制送還の対象になり得るというものです。

 

この規約、内容をかなりザックリ言いますと、

EU内における難民申請のルールが決められています。

そして今回、このルールで一番問題となっているのが、

難民はEUの中で最初に入った国で難民申請を出さなければならない、という箇所です。

 

これは主に二重の難民申請を避けるために作られたルールで、難民はあるEU加盟国で難民申請を出すと、その指紋がEURODAC(ヨーロッパ連合指紋データベース)という所で保管されます。

これにより現在、「あ、この難民、ギリシャで一回難民申請をしたのに、ドイツでまた難民申請出してる!」っていう事が非常に多く、ドイツなど、難民を多く受け入れている国では実際にどれだけの難民がいるのか分からない、という事態に繋がっています。

だから、ここで本当はギリシャに送り還して、そこでインタビューなどのプロセスを受けさせないといけない、っていうルールがいわゆるダブリン規約で定めらているんです。

 

ただ現在、もしこのルールを厳格に当てはめたらどうなるでしょうか?

2015年、EUで一番難民を受け入れている2ヵ国、ドイツとスウェーデンを合わせて約60万人の難民がいました。(出典:Eurostat

この60万人全員を、ギリシャやイタリア、ブルガリアやマルタ、スペインといったEU国境圏にある国に強制送還したら、どうなるでしょう?

財政破綻は目に見えていますね。このEU国境圏にある国って揃いもそろって経済危機に見舞われているんです、最近。

 

だからこれまで、このダブリン規約はある意味グレーゾーンとして扱われてきました。

ただし、ギリシャや他のEU国境圏の国々もこのルールを無視して(というより逆に意識してたからこそ)難民を無理矢理通過させていた、という側面も忘れてはいけないでしょう。

しかし、目を瞑って受け入れていた北の国々も、自分たちがいっぱいいっぱいになってきたから、「やっぱりルールは守ろうよー」って言い出していて、その事が今回の記事に繋がっています。

しかもこのルールは現在、ヨーロッパの極右勢力が、自国における難民の受け入れを拒否する、ある意味に良い言い分にもなってしまっています。

 

実際このルール、少しは適応されているみたいです。

以前、ドイツのアンスバッハで27歳のシリア人難民が自爆しましたが、彼もすでにブルガリアで難民申請を出していたため、ブルガリアへの送還が決まっていました。この事件の詳細はこちらを読んでください。

 

このルールができた時、こんな大きな難民の波を予想はしていなかったと思うのですが、それにしても自分たちが決めたルールでここまでの大混乱を起こすとは、なんとも皮肉なものです。

これからこのダブリン規約はどう扱われていくのでしょうか?現在の状況に見合った規約に改訂されるのでしょうか?

今日はダブリン規約についての解説でした!でわでわ~

 


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