レスボス島は、エーゲ海北東部、トルコ沿岸10キロ位置するギリシアの島。バカンス先として人気のあるこの島は、難民がトルコからギリシャ入りし、バルカン諸国を北上してドイツを目指す、いわゆる「バルカンルート」の中にあります。そのため難民危機発生以降、数多くの難民が密航船でこの島に上陸しました。難民にとって欧州への玄関口であるこの島へ、2015年だけで、島の人口の5倍を超える50万人の難民が到着。トルコから海を渡る密航船の多くは、航海に適していないといわれるほどもろく、その上積載限界を遥かに超える人数が詰め込まれています。島に辿り着く前に転覆するボートが後を絶たず、多くの命が失われました。島には難民たちが残していったライフジャケットや大破した密航船でできた山がありました。
ギャラリー:レスボス島
