ギャラリー:イドメニ難民キャンプ 2016年5/13-5/24

2度目のイドメニ訪問は、イドメニとのお別れの時でもあった。最大1万4000人いた4月から、8000人まで減った5月半ば、そこにはNGOの支援を受けながら、国境が開くのをひたすら待ち、たくましく生きる人々の姿が変わらずあった。「欧米人なら3日も耐えられないだろうね」とシリアから来たおじさんが笑って話していたが、まさにそうだと思う。雨が降ればテントが水没し、また生活の基盤を1から作り直さなければならない。日中の日差しでテントの中は蒸し風呂状態であり、食料の供給もまだ十分と言えるものでは到底なかった。
しかしその中でも、ファラフェルサンドイッチの屋台を開いたり、床屋さんを始めたり、ワイヤーアートを作り、お金を稼ぎ始めた人もたくさんいた。
一種の「難民村」となり始めていたイドメニであったが、その終わりも突然であった。ただ、今でもそこに行けば、人々の声が聞こえそうな景色がそこにはある。その11日間の記録です。

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