Airbnb進化型!難民と家主をつなぐ新たなビジネス

みなさんこんにちは。
本日ドイツのハイデルベルクではなんと29度を観測しました・・・。
国内で最も暑いと言われる町ではありますが、もう少しドイツらしい涼しさを感じていたかったなあと思いつつ、
この記事を書いております。

さて今回は日本でも特に学生の利用者が多い「Airbnb」のアイデアから派生した難民への新しい住居提供システムをご紹介します。

旅行客と家主をつなぐ Airbnb

システムは簡単。部屋の提供者がサイトに自宅の写真や、自分の趣味、家族構成を公開し、旅行客が多くの提供者の中から自分の都合に合った条件の提供者とコンタクトをとり、格安で家に泊めてもらう、というもの。

ヨーロッパでは大抵一泊30〜40€。3〜4人で旅行をした場合はひとり10€弱の負担額。観光地はホテルも高いし、旅行シーズンにはどこもいっぱいだし、と悩む学生の心をぐっと捉える新しい住居提供システムです。

もちろん見知らぬ人の家に泊めてもらうのは少々抵抗感を覚えますよね。
しかし『「怪しい知らない人」とレッテルを貼られた人々は、「まだ見ぬ友達かもしれない」』と、発案者Joe Gebbiaさんは語っています。

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そしてこのアイディアはいま、難民支援にまで波及しています。

難民と家主をつなぐ Flüchtlinge Willkommen

難民と住まいの提供者をつなぐ、ベルリンで生まれたウェブサイト。

2014年Mareike GeilingさんとJonas Kakoschkeさんが難民のために部屋を貸し出したことが、Flüchtlinge Willkommen(Flüchtlinge=難民、Willkommen=歓迎する)の始まりでした。難民危機に直面している今、出身やその背景に関係なく人々を受け入れたい、そのような願いを、一発案者Golde Ebdingさんは語っています。

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『「平行社会」を防ぐためには彼らと話してコミュニケーションを取ることが大事だと言われているけれど、実際にはそのような機会はめったにありません。Flüchtlinge Willkommenは難民との共同生活で、自ら狭めている文化の領域を広げ、その経験によって自ら利益を得ることを最大の目的としています。』

ポータルでは年齢や居住地、受け入れ人数、受け入れ期間等を登録した後、Flüchtlinge Willkommenの管理人が、その条件に合った難民を紹介します。

以下はFlüchtlinge Willkommenが公開している資料をもとにした統計です。
難民に提供される住居で最も多いのは共同住宅。学生寮のようにみんなで料理をしたり、団らんする空間があるため、楽しみながらドイツの環境に溶け込んでもらうためには効果的な居住空間でしょう。

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滞在期間では無期限に滞在する方がいる一方で、新たな職を探す途中の一滞在地点として利用する方も多いようです。

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また気になるお金の話ですが、難民の方々には十分に裕福な方がいれば、お金もすべてここへたどり着くまでになくなってしまったという方もいます。そのため家賃は約半数のケースで社会保障やジョブセンターから支払われています。

少額寄付というのは、難民一人一人の寄付で家賃が賄われるというもの。家賃全額は払えないけれど少しずつ自分の生活を自分で賄っていくという、段階的な自立を促すシステムです。

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Flüchtlinge Willkommenは既にベルリン、ミュンヘン、ライプツィヒ、ハンブルグの4都市に事務所を構えており、ドイツ国内25都市から住宅が提供されています。これまで約6420人、28カ国からの難民の方々に新しい生活を提供しました。

このようなシステムが今後世界でどのように発展していくのか、難民受け入れの変遷とともにどのように変化していくのか、注目です。

日本でも民泊拡大の議論が進んでいますが、世界各国ではこのように住宅提供のあり方が変わりつつあるのですね。

それではみなさま、最後まで読んでいただきありがとうございました。

和の手を世界にでは、みなさまの一情報ツールとして少しでもお役に立てるように随時情報を発信しております。FacebookやTwitterでも常時ご意見やご質問等受け付けておりますので、みなさまとともに学んでいけたら幸いです。

また本稿のアイキャッチ画像はこちらからJonas Kakoschkeの写真を使用しています。

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